アドアフィリエイトとは? メリットデメリット/実施ポイント
2024年08月04日 14:07
----------------- アドアフィリエイトとは ----------------
そもそも、事業者がアフィリエイターに集客をお任せして成果単価でお支払いするアフィリエイト広告は、
D2Cの新規客獲得において、これまで非常に成果を出してきた新規客獲得手法です。
歴史的にGoogleのSEOのアルゴリズムが大きく変わる2018年くらいまでは、SEOアフィが主流でした。
SEOアフィとは、ブログなどの記事をアフィリエイターがネット上に公開し、
自然検索で上位に表示され、その記事を読まれたエンドユーザーがその記事のリンク経由で購入すると
1件あたり1000円から2000円程度の成果報酬を支払う仕組みです。
まとめサイトやランキングサイトもその類いです。
一部、アフィリエイターがリスティング広告を使って広告を出すこともありました。
育毛剤などSEOに強いランキングサイトの上位に掲載してもらうためには、
月額固定費を支払い、さらに1件当たりの成果報酬を支払うということも多くありました。
この方法で、月に数百件から多いと数千件の新規客が獲得できていたのです。
1件の定期客を獲得するコスト=定期CPOが4000円~6000円、LTVが1万数千円で利益が出る仕組みだったのです。
ただ、GoogleのSEOのアルゴリズムが変わったとたんに、
アフィリエイトサイトは軒並み上皮表示されることがなくなり、
D2C事業者は月に1000件とれていたいのが、月に100件も取れないようになりました。
リスティングではなく、ディスプレイ広告、ネイティブ広告、SNS広告が主流になったころから
アドアフィリエイト全盛期になりました。
アドアフィリエイトは、クローズドASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)経由で、
アフィリエイターにWEB広告や記事LPをすべてお任せして、獲得した件数ごとに成果報酬を支払う仕組みです。
成果単価は6000円から1万円程度。広告費までアフィリエイターにお任せするので、
単価は高くなってしまいますが、初めから3回しばりの定期コースや、
まとめ定期コース(3ヶ月毎3個など)にアップセルを仕掛けたり、定期解約をしにくくすることで、
LTVを2万円弱まで伸ばすことで利益が出る仕組みになりました。
2020年頃までは、媒体考査もゆるい時代だったので、
広告表現はかなり攻めたものが多く、定期ともわかりにくく、しばっていることもわかりにくかったため、
新規客がおそろしいほど獲得できたのです。
事業者やアフィリエイターにとってはとてもいい時代でしたが、
その反面、お客様からのクレームが殺到し、行政指導が相次ぎました。
さらには、NHKでWEB広告の闇として、フェイク広告ややらせ広告などが特集され、
2020年7月には広告代理店やアフィリエイターなど6人が薬機法違反で逮捕される事件が起きました。
そうして消費者も簡単に衝動買いすることがなくなっていったのです。
それから、健康食品や化粧品などのD2Cの商材を扱う広告代理店やアフィリエイターが一時的に減りましたが、
他の業界や商材より、D2C商材のほうが儲かるということで、最近ではまた依然と同じような状況に戻りつつあります。
【アドアフィリエイトのメリット】
●WEB広告を知らなくてもいい
●お金さえあれば楽に集客できる
●商品とLPだけ用意すればあとはお任せでいい
●記事LPも作らなくていい
【アドアフィリエイトのデメリット】
●どんな広告を出しているのかすべて把握するのは難しい
●景表法、薬機法違反のリスクがある
●売れている情報が他の事業者に漏れやすい
●全承認が基本なので、決済の与信落ち客の分まで成果報酬を支払うことになる
●獲得できすぎた場合、キャッシュがないと回らない
●アフィリエイターの気分次第なので、月数千件とれていても、翌月0になることもある
●アドアフィで実績のある商品以外はほぼ取り扱ってくれない
●CVRが落ちやすい確認画面でのアップセルは実施できない
●まねた競合商品がすぐに出てくる
【アドアフィリエイトで成功するためのポイント】
●直接アフィリエイターと仲良くなること(基本飲みにケーション)
●細かいクリエイティブの修正指示をしないこと(レギュレーションはゆるめがいい)
●チェックバックは即時行うこと
●月の獲得上限をできるだけ設けないこと
●アフィリエイターが扱いたくなる商材、LP、価格にすること
●支払いを毎月でなく、2週間に1回とか1週間に1回とか早くすること
【最後に】
スーパーアフィリエイターが言われる人が日本に10数人います。ほんとうにすごいです。
クリエイティブのテストの数も半端ではありません。
到底まねでないほどです。私から見ても非常に優秀です。
仲良くしてうまくお付き合いできればそれにこしたことはありません。
ただし、上記のようなデメリットもあるのは事実です。
わたしの知る限りは、事業者がASPやアフィリエイターとうまく付き合いながら、
インハウス化してノウハウを蓄積してLTVを考慮してPDCAを回していくのが長期的にはいいと思います。
D2Cビジネスにおいて、WEB広告は「命」です。
広告運用、アフィリエイト、SNSなどあらゆる手法を使って最適化していきましょう。
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