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P2Cとは? メリットデメリット/注意点

P2Cとは? メリットデメリット/注意点

2024年08月04日 13:57

----------------------- P2Cとは -----------------------

P2Cは生まれてまだ数年しかたっておらず、成功事例も数十個しかない新しいビジネスモデルです。

簡単に言うと、ファンが多く、自ら発信できるSNSを持っているインフルエンサーおよびアンバサダーが、

自らの専門性を活かしてオリジナルで開発した商品をSNSを中心に販売する通販です。

■メリット

広告をあまり使わなくても集客できるので、

商品原価が高くても利益がでるため、商品にかなりこだわって開発ができます。

また、ブランドや戦略にもよりますが、

D2Cの商品より、販売価格を抑えて販売することができるため、

初回のオファーをあまり強くしなくても顧客を獲得しやすい傾向にあります。

リピート購入の割合も多く、大掛かりなCRMを構築しなくても、自然と売れる仕組みになりやすいのです。

■デメリット

商品ではなく「人」で売れるので、人に依存し、商品ブランドが構築しずらい。
その人の不祥事などにより、ブランド力が大きく低下し、売り上げが急減することがある。
人にはいい意味でもわるい意味でも限界があり、はやりすたりもあるので、数年後に頭打ちが来ることが多い。
メーカーとしてSNS運用、商品開発に注力しがちで、販促活動に強化しずらい

(通販マーケティングに強い責任者や、パートナー企業が必要)

売り場のメインは、現状Amazonが主です。
ユーチューブの概要欄からamazonリンクに飛んでいただき、購入に導く流れです。
自社ECカートでは、ecforceのような定期特化カートだけでなく、

デザインの自由度が高く安価なShopifyの利用も増えてきました。

商材によりますが、健康食品や化粧品なら、定期誘導も可能ですが、

定期にがっつり誘導しなくても利益が出る仕組みなので、都度買い、まとめ買いがメインの企業が多い印象です。


【売り上げ規模イメージ】

チャンネル登録が50万程度、動画の平均視聴回数が2~3万程度であれば、

動画でうまく商品を啓もうできれば、年商5~10億は可能です。

利益率も高いので初年度から営業利益2~3割も可能です。だからこそ、いま非常に注目されているビジネスモデルなのです。

ただし、参入障壁が高く、有名ユーチューバーやインフルエンサーに声をかけても、

なかなか取り合ってもらえませんし、レベニューシェアでもインセンティブを多くとられてしまいます。

かといって、YouTuberをいちから育てるのは至難の業ではありません。

つまり、逆にいうと、一度それが構築できれば、儲けやすく、まねされにくいビジネスモデルなので、今後必ず市場は大きくなっていくでしょう。

【注意点】

数多くのP2Cの事例をみてきましたが、ただ有名な芸能人や登録者の多いYouTuberと組んで展開しても、

そもそもファンと販売する商品のターゲットが合っていない場合は売れません。
また、YouTubeで普通に商品を紹介しても面白くないため、

視聴回数が伸びず、再生時間も短く、思ったほど売れないということもあります。
どのようなブランド、商品、ターゲット、価格にするのか基本戦略をしっかり固めないといけませんし、

商品を面白く楽しく違和感なく視聴者に伝える、その工夫が必須です。

それが毎月ずっ~と続きます。大変ではありますが、それを楽しめるメンタルが大切ですね。

【最後に】

現在は通販が主体ではありますが、小売り卸展開も今後広がってくるでしょう。
何十万というフォロワーがいなくても、数万程度でもP2Cは可能です。

C2Cに近い形でも市場は広がっていくと思われます。

SNS展開、フォロワー獲得が、個人でも企業でも非常に大切な時代になってきてるので、

リソースを割いて強化することをおすすめします。


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