D2Cとは? ビジネスモデルを解説
2024年08月04日 13:42
----------------------- D2Cとは -----------------------
D2Cとはそもそもどのようなビジネスモデルなのか。
ブランド志向のネット通販?
従来の単品リピート通販の言い換え?
アドアフィメインのイケイケ通販?
ニッチ商品メインのお悩み改善通販?
通販と小売り卸展開、両軸のメーカーブランド?
amazon専業メーカー?
ベンチャーキャピタルから資金提供もらって上場を目指す会社?
WEB広告に頼らず、自社メディアで集客できる通販?
有名アンバサダーが開発した商品販売?
大手ナショクラの通販事業?
社会貢献につながる事業?
広義の意味では、どれも正解です。
Direct to Consumerの略なので、その言葉の意味から解釈すると
「こだわりの商品を作り、直接お客様に販売し、
関係値を築き、事業を拡大させる、通販主体のビジネスモデル」
と言えるでしょう。
ということは、バラエティショップやドラッグストアなどでの
小売り卸展開が主の事業モデルはD2Cとは言い難いですね。
D2Cという言葉が使われ出したのは2017年あたりです。
なぜそう言われ出したのか大きな理由は3つあります。
1つ目
オフラインの媒体がメインで中高年をターゲットにした単品リピート通販という言葉しかなく、
WEBメインの通販に適した用語がなかったから。
(かっこいい言い方にしたかった)
2つ目
リスティングやSEOアフィなど、顕在層に向けた集客方法や、
アドアフィメインの攻めた集客方法がうまくいかなくなり、
SNSでのクチコミやブランド力重視のビジネスモデルが出てきた。
(単品リピート通販から新たなビジネスモデルへ)
3つ目
事業を始める経営者層の変化
(大雑把に例えるなら、地方で必死にお金儲けをしたい人→大都市のエリート)
この業界に長い人に聞くと、だいたいは単品リピート通販とD2Cは同じと答える方がほとんどです。
わたしも6~7割くらいは同じと思いますが、3~4割は違うと思ってます。
どこが違うのか
●広告だけに頼らなくなってきている点
●クチコミで認知向上、集客を行っている点
●ダイレクトレスポンスマーケティングより、イメージを重視した世界観になってきている点
●ベンチマークしている企業のちがい(単品リピート通販:やずや D2C:バルクオム)
●通販だけでなく卸展開も考えている点
●CPM(カスタマーポートフォリオマネジメント)で重視知る単価が低くても継続客を増やすことを重視するのではなく、
F2や客単価重視の点
●他社では簡単にまねできない商品や集客方法を構築している点
●20代から40代のWEBリテラシーと通販リテラシーの高いお客様がターゲットなっている点
(オフラインの単品リピート通販は60代以上のアナログ世代)
●販売商品ジャンルが広がったこと(健康食品、化粧品だけでなく、食品や電化製品、雑貨など)
●定期購入だけでなく、都度買いまとめ買いが主のものもある点
●行政の監視、媒体考査が厳格化し、攻めた広告が出しにくくなってきた背景
●事業者でなくカート会社など支援側からその言葉を流行らせている点
D2Cという言葉が生まれた理由は、「新しいビジネスモデルへの期待」です。
これほど定義が定まらないのは、確固たる儲かるビジネスモデルが見つかっていないからともいえます。
今の時代、CPOが非常に低く、LTVがある程度高く、広告をぶん回せば
売上も利益を莫大に大きくなるということはなくなりました。
だからこそ、他社にまねされにくい商品、廃れない集客方法、
クチコミという資産を増やし、CRMを強化して儲かる仕組みを構築し、永続的な事業を目指しているのです。
これまでは正直、他社の真似をして、集客に強い代理店やアフィリエイターさんに丸投げしたら、
それでうまくいく時代でしたが、これからはそうはいきません。
こだわりを持ち、創意工夫と努力をし続けた企業が勝っていくのです。
これまでが異常だっただけで、今が「普通」です。
追い風は今後も期待できません。
しっかりマーケティング力を高め、独自のD2Cビジネスモデルを見つけていきましょう。