LTVとは? 具体的事例/本来の意味/向上させる方法
2024年08月04日 12:43
Life Time Value。一人のお客様が、事業者と接してから一生でもたらしてくれる売上(利益)のことです。
D2Cでは、1年間のLTVのことを指すことが多いのですが、
ここ最近は新規獲得が難しくなり、
2年間のLTVでみてCPOをどれだけ許容するかを判断する企業も増えてきました。
LTVの具体例を挙げると、
月5000円の商品を毎月定期コースで10年間続けてくれたお客様なら
LTVは60万円ということになります。
なぜLTVを把握する必要性があるのか…
一人の定期客を獲得するのに広告を使ってCPOが1万円かかったとして、
初回の販売価格が1000円、2回目以降が4000円とすると、
平均購入回数が4回ならLTV13000円(1000+(4000*3))。
商品原価や送料、手数料などもろもろコストを引くと利益は半分ほどの6500円程度。
つまり、6500円-1万円でとなり、
一人獲得するたびに、3500円の赤字が確定してしまいます。
それではすぐに資金がショートして事業撤退、最悪倒産です。
ではどうすればいいかというと、
平均購入回数を7回にもっていき、LTV25000円(1000+(4000*6))。
25000円-10000円となり、
利益として+5000円ととなるようCRMを強化して黒字を見出す必要があるわけです。
ちなみにこのようなKPIを達成したD2C企業が
広告費を何億円も投資して、
わずか数年で、年商100億規模になっているのです。
勘違いしてはいけないのは、LTVは、売上でなく、「利益」が本来の意味です。
カートシステムなどでLTVを抽出すると売上として出てきますし、
上記の例のように、計算上は売上として扱うことが多いのですが、
利益までしっかり把握して、シミュレーションを組み、KPIを設定し、
随時確認しながら事業を慎重に進めることが大切です。
D2CにおいてLTVに大きく影響を与えるのは、
ターゲット、訴求、商品力、価格帯、認知力、
アップセルの設計、F2転換率、解約阻止率などです。
CPOとLTVはD2C事業の根幹となす指標です。
D2C事業を営む社員全員が意味をしっかり理解し、把握する必要があります。
LTVの高い企業だけが今後もD2Cの業界で生き残っていくことでしょう。
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